《横浜》ベイスターズ観戦ブログ

ベイスターズについて徒然なるままに語ります。

《横浜》正捕手嶺井不在の現状のベイスターズと交流戦への期待

 

5/27,投打がかみ合わず敗北。

 

2連敗で交流戦へと突入することになりました。

 

嶺井が自打球による負傷で降格してから横浜の捕手不在が様々なところで叫ばれていますが,

今回はその捕手についての私見と,

 

例年とは異なる交流戦への期待

 

について書いていこうと思います。

 

 

嶺井不在の捕手事情

 

現状1軍には3人のキャッチャーが帯同しています。

まず高城,そして戸柱と,山本です。

 

最初に,比べられることの多い嶺井,高城,戸柱の比較をしていきます。

参照するのは昨シーズンと今シーズンの捕手別防御率です。

 

17年

嶺井 34試合 17勝 7敗 3.10

高城 19試合 9勝 5敗 3.34

戸柱 90試合 29勝 34敗 4.09

 

18年(5/26まで)

嶺井 30試合 11勝 10敗 3.19

高城 6試合 1勝 1敗 5.28

戸柱 7試合 1勝 5敗 4.85

 

17年の高城は濱口専属だったので評価が難しいのですが,嶺井は群を抜いていることが明らかだと思います。

横浜スタジアムを本拠地として防御率を3点台前半に抑えるのは非常に難しいことです。

 

問題は高城と戸柱なのですが,濱口専属というアドバンテージを考慮したとしても,やや高城のほうが優位に立っているのではないでしょうか。

これはラミレス監督も言及していることですが,防御率が4点台に乗ってしまっているのは非常に印象が悪いと言えます。

 

また,打撃に関しても

低いレベルながらやや高城が戸柱を上回っています。

 

嶺井 .194 .232 OPS.533

高城 .167 .250 OPS.417

戸柱 .111 .158 OPS.297

 

戸柱は打てないにしても,出塁率が2割を切っているのはちょっと論外と言わざるを得ません。

監督に褒められることの多い得点圏打率に関しても,.143と不振を極めています。

 

これらを総合すると,現状では戸柱より高城を優先すべきであると言えます。

ただ,嶺井の場合と違って二人の差は小さなものなので起用が半々になっているのでしょう。

 

 

次に,第3捕手山本に関してですが,

 

彼の昇格は完全に「お試し」といったところでしょう。

というのも彼の2軍成績は打率出塁率ともに1割台で,OPSも3割台です。

はっきり言って打撃に関しては全く1軍レベルではありません。

高城戸柱にすら及ばない打撃です。

 

ではなぜ昇格したのか。

 

「西森の方がふさわしいのではないか」

という意見も散見されますが,

恐らく守備を考えてのことでしょう。

山本の立場は第3捕手ですから,よほどのことがない限りバッターボックスに立つことはないでしょう。

一方で,守備で出場するときはおそらく1点の失点も許されないような延長戦などだと思われます。(点差のある状況以外では)

その起用場面を考えた際に西森より山本である,という判断がフロントでされたのだと思います。

 

また,OPS0.9を記録している西森にしても,僅か20打席しか母数がありませんから,安定して成績を残していると言えるかはこれまでの実績も踏まえるとやや疑問です。

 

正捕手不在の危機的な状況ですから,バッティングは代打に任せて,守備を固めようという意思が感じられます。

27日の試合のように試合終盤になっても頑なに戸柱に代打を出さないのは全く意味が分かりませんが。

 

 

キャッチャー起用の一環で,もう一点指摘します。

キャッチャーの候補が貧弱なのは仕方ないのですが,監督の戸柱6番起用は完全に悪手であると言えます。

確かにセカンドベイスターズでは穴と言えますが,

 

OPSで田中が.850,柴田が.652,倉本が.544

 

といずれにしても戸柱よりは格上です。

6番にOPS0.4台の選手をもってきてしまうと宮崎がまともに勝負されなくなり,

成績が下降してしまうことが予想されます。

 

或いは9番野手という打順を本格的にあきらめるべきかもしれません。

1番から5番まででチャンスを作っても,これではそのあとが続きません。

大和も出塁率.280,OPS.600程度はあるわけですから,できるだけ良い打者を順につなげていくべきでしょう。

 

 

交流戦への期待

 

期待,といってもパリーグ本拠の試合についてなのですが,

例年セリーグ交流戦を負け越してしまう要因の一つに

 

打者の選手層の差

 

というのが挙げられます。

 

普段から野手9人がスタメンに入るパリーグと,

スタメンが8人しかいないセリーグでは戦力的にかなりの差があります。

 

おまけに,加わる一人というのはDHの選手ですから,バッティング能力に非常に長けています。

一方のセリーグにとって,DH制で加わる選手というのはよほど選手層が厚いチームでない限り,普段は控えに甘んじている選手です。

このギャップが直接的にセパの成績差を生む要因であると言えるでしょう。

 

しかし,DH制で加わる選手がスタメンレベルならば話は変わってきます。

これを実際に行えていたのが,近年の広島や,以前の巨人です。

 

現在,ベイスターズでは昨年レギュラーに定着した桑原が控えに甘んじています。

また,成績が落ちていますが,監督としては神里という選択肢も考えているでしょう。

交流戦では指名打者筒香,或いはソトをいれ,センターに桑原,ライトに梶谷を起用できますからかなり戦力的に厚みが出ます。

 

今回の記事の前半で言及した6番打者問題に関しても,

桑原を入れることが出きれば一時的にではありますが解消するでしょう。

 

昨年までは,加わるのが後藤であったりシリアコ,下園などだったので層の薄さが露呈していましたが,

今年に関しては例年よりも良い打線で交流戦に臨むことができるのではないでしょうか。

 

代打陣に関しても,山下や楠本が2軍でOPS.9程度と好調を極めていますから,

結果の出ていない乙坂などと入れ替えするのもありだと思います。

 

今年のベイスターズは昨年までよりは選択肢がありますから,交流戦,期待したいです。