《横浜》継投に迷う監督
ラミレス監督が迷っている
そんな印象のこの頃です。
26日は予想外と言ってもいいでしょう。
バリオスが今シーズンでベストの投球を披露してくれました。阪神打線を相手に途中まではパーフェクトなピッチングでした。
相変わらず打線はメッセンジャーを打ちあぐねて1点も取れず。
ファースト中川のエラーも絡んで,バリオスから変わったエスコバーが痛い3ランを被弾してしまいました。
ラジオ解説の谷繁さんやファンの間ではラミレス監督の継投策が強く批判されています。
ただ,今回の継投は難しかったと言わざるを得ないでしょう。
全面的に監督に責任があるわけではないです。
というのも,そもそもバリオスの好投は良くも悪くも「想定外」だったからですね。
今シーズンバリオスが投げた試合は今日を除いて6回。
その中で無失点だったのは6回無失点の4月14日のみ。
3点以上取られている試合が4試合あります。
また,球数に関しても90球を超えたのは3月31日の100球のみです。
当然監督は事前にこれらの情報を頭に入れて試合に臨んでいるはずですから,5回或いは6回でバリオスを交代する心づもりだったはずです。
ところが予想外にバリオスが好投してしまったために,厳しい中継ぎ事情も踏まえて抑えてくれることを期待して7回も任せましたが,バッターを塁に出してしまったために交代。
この先頭打者を出してしまっての交代はベイスターズファンなら今シーズン何度も見ているでしょうから仕方ありません。
良いか悪いかは別にして選手もその起用法に慣れてはいるでしょうから。
ただ,監督が「迷っている」ように感じられるのは勝利が遠のいていることに焦っているのではないか,ということです。
監督が京山,飯塚,バリオスに早めに見切りをつけるというのは何度もあることでしたし,東と違って信用するに足りないからだと説明してもいました。
ところが,先日の中日戦でその東にも早めの見切りをつけてしまったわけです。
結果はみなさんご存知でしょう。三嶋が打たれて東が敗戦投手になりました。
今日の負け方よりもこの中日戦の負け方のほうが致命的です。
監督の方針がブレ始めているというわけですから。
今日のエスコバーや砂田,中日戦の三嶋といい,今までかなりの確率で抑えてきていた中継ぎ陣が疲れを見せ始めています。
遅かれ早かれこのような状況が訪れることは分かっていたわけですが,失敗を踏まえてラミレスが采配を変化させるのか,或いは維持するのか,注目したいと思います。